【DIY】戸棚の扉の蝶番(ちょうつがい)・ヒンジを自分で交換して直す
戸棚の扉には蝶番・ヒンジが使われています。
機器なので、劣化もするし、壊れることもあるでしょう。
それを自分で交換しようと思ったら色々な障壁があるのでそこを乗り越えて交換する方法をお知らせします。
戸棚の扉の蝶番(ちょうつがい)・ヒンジ
戸棚の扉の蝶番は「蝶番」と書いて「ちょうつがい」と読みます。
別名「ヒンジ」とも言います。
「ちょうばん」と読むのは間違いですが、間違えている人が多いので、検索しても出てくると言う・・・^^
何より品物を探すときは、それを指す名称が必要です。
商品名、キーワード、なんでもいいのですが、それを指す名称が分からないと探すこともできないでしょう。
最初の障壁(ハードル)とはこれです。
名称が一般的ではない、「蝶番(ちょつうがい)」を知らないと探すことが難しいのです。
知らない場合は「扉の動く部品」など、自分の知っている言葉で検索して、画像で表示させてそれと思うものを探す必要があるのです。
この場合は、「スライドヒンジ」とか「スライド蝶番」という名称で探すとネット検索でも出てくるでしょう。
蝶番の不具合
蝶番は、錆びるし、折れるのです。
ヒンジが折れた時は「ヒンジが壊れた」と表現するでしょうし、錆びた場合はそのまま「ヒンジが錆びた」と表現するでしょう。
錆びた時は本当にさびさびです。
鉄にニッケルメッキと言うメッキがしてあって、錆びを防止していますが、メッキをしているからと言って錆びないわけではありません。
キッチンなど水分にさらされ続ける環境や、塩分のある環境では容易に錆びます。
型式が分からない
ヒンジは単純な構造です。
そのため、バラバラにしたら簡単にコピーできてしまいます。
コピーできると言っても個人レベルではなく、企業ならば、と言うことです。
そのためか、見た目を意識しているためか、コストダウンのためか、とにかく、ヒンジには型式が記載されていないのです。
これが障壁の2つ目と言えます。
交換する際、その部品を見て、まったく同じ部品を、新しいそれを準備してそのまま入れ替えるのが最も簡単です。
ところが、ヒンジの多くは型式が記載されていないのです。
あってもメーカーくらい。
しかも、メーカーに問い合わせても技術営業で回っているほんの一部の人しか判別がつかないのです。
ホームセンターの人に見せて、「この型式分かりますか?」と聞いてもほぼ100%分からないのです。
では、どうやって交換部品を手に入れるか?
この場合はネットでは無力です。
あまり適していません。
まず問題のヒンジを1個取り外します。
1個だとバランスが悪いのであれば、2個とも外して、ヒンジだけにします。
これを持ってホームセンターに行きます。
ホームセンターでは、蝶番、正式名称は、スライドヒンジはこのような状態で売られています。
この包装が優れていて、古い方の蝶番を当てるだけで型式・・・と言うより互換性のあるものがどれか判断できるのです。
ヒンジのチェックポイント
ヒンジにはチェックポイントがいくつかあります。
比較的小さな部品でありながら、いくつかチェックポイントがある。
それが障壁の3つ目と言えます。
穴
扉に固定用の穴があり、穴のサイズは2種類ある。
穴の直径は26mmと35mm、40mmがあるみたいです。
26mmはともかく、35mmと40mmは5mmしか違いがありません。
持って行ったヒンジで、交換部品の包装にあるチェック表でチェックしてみましょう。
キャッチ付きかなしか
「キャッチ」とはこの場合「マグネットキャッチ」を示しています。
扉を閉めた時、マグネットでぺたんとくっつくような機構になっているドアがあると思います。
あれを示しています。
マグネットキャッチ付きの場合は、ヒンジ自体は抵抗なく開き、閉められるヒンジが必要です。
マグネットキャッチがない場合は、扉が勝手に開いたら困るので扉を途中まで開いた状態だと自動的に締まるように負荷がかかる機構が必要です。
キッチンの扉の場合はほとんどキャッチがないので、「キャッチなし」を選べばいいでしょう。
かぶせ
これまた特別な「専門用語」だと言えますが「かぶせ」と言うものがあります。
これは扉を閉めた時に、棚の淵から扉の端までの長さを示しています。
要するに扉を閉めた時に、扉の1辺が穴とぴったり(かぶせなし)か、19mm程度(全かぶせ)あるか、その半分くらい(半かぶせ)か、の3種類あります。
「かぶせ」は、ちょっと難しいので、図解するとここです。
ここまでしてやっと部品を選定することができます。
大体ホームセンターで1個300円~500円くらいだと思います。
ネットだと送料がかかるので、1個600円~900円くらいとなるので、価格的にもホームセンターの方が有利だという数少ない例です。
交換方法
扉側から固定した方が有利です。
固定のねじ穴は、位置に互換性がないことが多いです。
ねじを締めるために、新たに穴をあける必要がある場合もあるので、先に扉にヒンジを固定するのが後々楽でしょう。
棚側は位置が調整できることが多い。
もちろん、商品によるのだけれど、扉の前後方向に多少の穴位置がずれていても、ヒンジ側で調整できるのです。
①の位置がずれているのが分かります。
これは、②と③のねじを少しだけ緩めることでスライドヒンジ側で調節可能です。
「スライド」たるゆえんでしょう。
調整したら、緩めたすべてのねじは締めましょう。
昔はねじ3個で固定しているものが多かったのですが、最近では4個になっているものが多いようなので、結局2個は新しくねじ穴をあけることになります。
キッチンなどに使われているものの場合、普通に10年でも20年でも使えます。
錆びたり、折れたりしない限り交換する必要はありません。
それだけの期間が過ぎると、メーカーも部品が改善してあったり、廃番になっていたりして、まったく同じものは存在しないことが多いのです。
障害の4つ目と言えます。
調整が必要
さて、スライドヒンジを交換したとします。
交換直後はこんな状態かもしれません。
お気づきでしょうか?
扉と扉の隙間が広いのです。
これを調整することで、ほかの扉と扉の隙間と合わせることができるのです。
この調整ねじで扉を右に左に調整できます。
上下2個あるので、合っていないと斜めにもなるので、上下2個のヒンジの高さを調整しましょう。
調整が終わったら、こんな感じです。
狭くなっていると分かりますか?
他の扉との隙間と比較しても同じくらいになりました。
まとめ
扉のヒンジ交換には、いくつかの障壁があります。
このページを参考に交換部品を選び、実行されれば、自分で交換しても1000円かからないくらいの簡単な作業で交換できます。
一方で、業者に頼もうと思った場合、どこに頼んでいいのかわからないと言う、障壁の5つ目も存在します(汗
ヒンジ交換のために、棚全部を交換・・・と言うのはお金がかかりすぎます。
どうせだめなら、まずはご自身でトライしてみましょう。
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