月額1万円カーリースと買い替えの自動車ではどちらが安いのか比較した
最近では、自動車のリースがたくさん出てきているようです。
軽自動車ならば、月額1万円と言うのも出てきて、買うのと借りるのではどちらがお得か悩みます。
最近のリース
最近のカーリースは本当に魅力的です。
月2万で新車ヴェルファイアなど高級ミニバンに乗れる!
⇒ リースナブル
全国どこでも納車可能
「車は買うもの」と言う発想を切り替えるだけでずいぶん安くなるものです。
「リースナブル」を見てみました。
軽自動車で月8000円なら、かなり借りやすいです。
パーッと計算して、8,000円×12か月×7年=67万2千円!
最近の軽自動車は、なんやかんやで200万円くらいするので、35%くらいで済む・・・と思ったら大間違いです。
リースの落とし穴 その1
ボーナス払いが隠れている
フラットセブン
「フラットセブン」を見てみると・・・1万円と書かれている。
「税別」と言うので、実際は1万1千円ですが、一番下に「年2回のボーナス払い併用が必要です。」と書いてあります。
ちなみに、ボーナス払いは、年2回で、ボーナス時の支払いは33,000円(税込)です。
1万1千円×10か月+33000円×2か月=17万6千円/年
7年間としたら、123万2千円となります。
軽自動車で人気のダイハツ「タント」だと、車体価格が124万3千円です。
124万3千円ならば、本体価格の約99%なので、1%くらい安いように感じます。(または、トントン)
ところが、この123万2千円は、残価設定されたものについての価格設定なのです。
車体価格の70%について払っているとして、車体価格は、124万3千円×70%=87万100円です。
この87万100円に対して、123万2千円払っています。
約142%と約42%も高く払っているのです。
※残債は、30%などとしている場合と、30万円とか金額に設定している場合があります。
カーリースの場合、車検時の費用もコミコミになっています。
じゃあ、その分・・・と思いきや、車検は3年目と5年目の2回のみ。
それぞれ、軽自動車の車検の印紙代などは、約3万3千円。
車検の費用を1回3万円としたら、2回分で6万円。(スタンドだと1回1万円くらいの所もある)
リース | 買取 | |
車体価格 | 87万100円(7年)+37万2900円(残価) | 124万3千円 |
車検代 | 9万3千円 | 都度 |
合計 | 96万3100円+37万2900円 | 124万3千円 |
リースの場合って、この96万3100円に対して、123万2千円払っています。
つまり、22%高く支払っているのです。
これは、「フラットセブン」に限ったことではありません。
人気の「もろコミ カーコンカーリース」も見てみましょう。
もろコミ
同じく「タント」で見てみると、同じく1万1千円/月ですね。
もろコミの場合、残価設定はありません。
これなら、「金額次第ならお得!?」と思ってしまいます。
月々1万1千円×10か月+7万7220円×2か月=26万4440円/年
7年間で、185万1080円となります。
車体価格は、133万1千円(税込)です。
133万1千円に対して、185万1080円払っています。
さっきと同様に、2回分の車検代も入れて計算してみましょう。
リース | 買取 | |
車体価格 | 133万1千円 | 133万1千円 |
車検代 | 9万3千円 | 都度 |
合計 | 142万4千円 | 133万1千円 |
リースだと、142万4千円に対して、185万1080円払います。
約130%支払っていますので、30%高く払っているのです。
これらは、他のリースでも同じです。
しかも、落とし穴はこれだけではないのです。
リースの落とし穴 その2
付属品は別に費用が掛かる
自動車を買うとき(借りるとき)、当然あると思っている「フロアマット」や「バイザー」が当然付いていると思ってしまいます。
ところが、新車にも、リースにも当然のように付いていません。
別売りです。
今や当たり前のように欲しい、「カーナビ」や「ETC」も別料金です。
先ほどの「フラットセブン」の方を例としてみてみると、月々4,950円(税込)です。
メンテナンスはこれに付属しています。
7年分の金額と言えば、4,950円×12か月×7年=41万5800円。
これも馬鹿に出来ない金額ですよね。
「月1万円」とか言っていますが、実際は、月々1万1千円+4950円=1万5950円で、ボーナス月は、3万3千円+4950円=3万7950円です。
しかも、7年後は、約37万円残債が残っています。
「もろコミ」の方も、付属品は別費用です。
基本的なアクセサリーが2,200円/月で、メンテナンスパックが2,750円/月です。
合計で、4950円/月かかります。
なぜか「フラットセブン」と同じ価格です。
もろコミの方は、月々1万1千円+4,950円=1万5950円で、ボーナス月は、7万7220円+4950円=8万2170円です。
こちらは、フラットセブンに比べてボーナス払いが高い分、残債はありません。
リースが終わったら、車を自分の物に出来ます。
「リースは月々の支払いが安いし、急な出費がない・・・」と言うのはイメージだけの物のようです。
一方、同じ車種を買ったらどうなるのかも計算してみました。
新車購入の場合
リースが意外に安くないと分かったので、新車購入の金額を見て比較したいと思います。
そのために、ディーラーまで行ってきました(汗
見積もりを依頼すると快く作ってくれました。
車両価格は、149万500円でした。
購入時の税金などをひっくるめると、156万8960円となりました。
ここの販売店では、金利が0.9%と言うことだったので、単純に計算して100.9%として、158万3080円。
先の2つのリースと同じ条件にするために、月々1万1千円としたら、ボーナス月は、4万8177円と言う計算になりました。
ちなみに、フロアマットや、バイザー、ナビ、バックカメラ、ETC、さらに、1回目の車検代までも付けた場合の総額は、1,916,640円。
同様に、月々1万1千円としたら、ボーナス月は、8万3134円と言う計算になりました。
※実際は、100円以下は切り捨て、1回目に乗せると言う計算がありますが、ここでは、分かりやすいように単純に割りました。
リースと新車購入の比較
新車なのに、若干の車体価格が違うことは目をつぶって、例に挙げたリース2社と新車購入で比較してみました。
フラット7 | もろコミ | 新車購入 | |
車種 | タント L | タント L | タント X |
車体価格 | 124万3千円 | 133万1千円 | 149万500円 |
オプション+メンテ | 41万5800円 | 41万5800円 | 34万7680円 |
合計 | 165万8800円 | 174万6800円 | 183万8180円 |
月々支払い | 1万5950円 | 1万5950円 | 1万5950円 |
ボーナス払い | 3万7950円 | 8万2170円 | 4万8177円 |
7年後の残債 | 37万2900円 | 0円 | 0円 |
自動車は、比較したグレードがちょっと違いました。
新車購入が一番高いのに、一番条件は良くなると言う結果に・・・
分かりやすいように、月々の支払額を合わせました。
支払いの差は、ボーナス払いの月の差で分かるようになっています。
新車購入の場合は、2回目の車検費用が含まれていませんので、高めに6万円足したとしたら、4286円増えます。(5万2463円)
「フラットセブン」が安そうに見えるのですが、7年経過しても、まだ約37万3千円の残債が残っています。
同じ調子で払ったとしたら、残債0になるまでは、あと3年以上かかるみたいです。
まとめ
リースとは、「借りる」と言うこと。
リース会社は、自動車を買い取って我々に貸してくれているのです。
買うよりも安くなることはありません。
そのため、リースと購入だとよほどの割引がない限り「購入の方が安く手に入れられる」と言うことになります。
ただし、会社の場合は、税金の関係でリースの方が有利なことがあります。
新車の場合、減価償却が6年となっていますので、全額が経費として認められません。
リースの場合は、100%経費として認められるので、有利と言うわけです。
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