【桜餅の葉問題】桜もちの葉は食べるべきか食べないべきか、その意味とマナーと
毎年春頃になると「桜もちの葉は食べるのが正解か」「間違いか」という問題が勃発します。
ここで終結させたいと思います。
「桜もちの葉を食べるかどうか問題」の完結編です。
桜餅の葉を食べるかどうか問題とは
春ごろには桜餅が良く食べられます。
3月ごろから食べられることから、人は一足先に春の桜を思い浮かべて桜餅を食べるのかもしれません。
このとき必ず出る話が「桜もちの葉を食べるかどうか」と言う問題です。
ネットでの情報を見ると、葉を食べる人が多いようですが、食べる人、食べない人それぞれに独自の理由がるようです。
葉を食べる人の意見
葉を食べる人の意見は以下の様なものがあります。
- あんこの甘みと葉の塩味が合う
- 葉を取り外すのが困難
- 葉をはがすと手がべたべたするのが嫌
葉を食べない人の意見
葉を食べない人にも食べない人の理由があります。
- にがい
- 変なにおいがする
- 筋が歯に残る
- 葉の匂いが桜餅の匂いの邪魔
人によって、お店によって、意見が違うのですが、実はそれには理由がありました。
以下でお知らせしていきます。
マナー的にはどうなのか
桜餅の葉を食べるのが正しいのか、食べないのが正しいのかを考えるとき、マナーの問題も考えてみる必要があります。
マナーを考えると「食べても良いし、食べなくても良い」が正解のようです。
桜餅は手にもって食べるのがマナーとしても合っているようです。
お店の意見
桜餅を作っているお店の意見をしらべてみても、「食べる」、「食べない」と両方の意見があります。
お店おごとに意見が違うのも変だと思い、さらに調べていくと桜餅は2種類あることがわかりました。
桜餅は2種類ある
桜餅には、2種類があるのです。
関東風と関西風です。
関東風は「長命寺」と呼ばれています。
小麦粉や餅粉を練った生地をうすく焼いた焼き皮のものです。
西風は「道明寺」と呼ばれています。
餅米を乾燥させて砕いた道明寺粉を蒸したものです。
どちらも「桜餅」と呼びますが、見た目から分かる通り違う料理だと言っていいでしょう。
長命寺の桜餅
長命寺の方は、薄皮を焼き固めていますので、塩漬けした桜の葉はまさに香りづけのために使われています。
桜の葉は簡単に取り外せますので、外して食べるのも簡単です。
食べても良いし、食べなくてもいい、好みの問題です。
お店としては、取り外して食べることを想定しているところが多いので、塩味は強めです。
お店によっては、あんこと合いにくい場合もあります。
道明寺の桜餅
道明寺の方は、砕いたお米を蒸したものなので、ぺたぺたしていて、桜の葉はピッタリ張り付ています。
葉をはがすのは手間ですし、はがすと手がべたべたになります。
必ず手がべたべたになるような食べ方はマナー的にもスマートではありません。
食べる、食べないは好みですが、基本的にはがさず食べるのが自然です。
お店も葉を一緒に食べることを想定しているので、葉脈は薄く切っていたり、口の中に残らない工夫をしているお店もあります。
塩味もそのまま食べることを想定しておさえめです。
そもそも、葉をはがして食べるのが困難な商品もあります。
桜餅の葉を食べるかの結論
桜餅の葉は食べるのが正解か、食べないのが正解か、と言う問題ですが、結論を出すとなると「好みでどちらでもいい」となってしまいます。
ただ、一口に桜餅と言っても、関東風と関西風があり、これらは全く別の料理だと言えます。
関東風の「長命寺」は、葉が取れやすいようになっています。
葉を取って食べることを想定していると言えます。
関西風の「道明寺」は、葉が取れにくいです。
葉を取らないことを総指定していると言えます。
葉を付ける理由
そもそも、桜餅に葉を付ける理由をお知らせします。
香りつけと乾燥防止の意味があります。
桜餅の独特の匂い
桜餅には独特の匂いがあります。
形状が面白いし、葉が付いていることもあるので、目で楽しめる上に、香りでも楽しませるためです。
この匂いは、桜の葉に含まれる「クマリン」と言う成分によるもの。
クマリン?
なんだか、かわいい名前ですが、肝毒が含まれます。
抗酸化作用や抗菌作用、抗血液凝集作用があります。
桜餅を1個とか5個とかを食べても全く問題ないのですが、過量摂取では肝毒性や腎毒性が心配されます。
日常継続的に大量摂取するのはあまり良いとは言えません。
殺鼠剤の原料としても使われています。
添加物のところには記載がありませんが、「桜葉塩漬」が桜餅の独特の匂いの元です。
乾燥防止
桜餅を桜の葉で包むことである程度乾燥から防いでいます。
完全密封ではないので、「ある程度」と言えます。
お店で売られているときは、パックにしてあるので乾燥しにくくしてあります。
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