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【福岡市内】40年前に廃線になった筑肥線の軌跡をたどってみた

2021年11月25日

福岡では2022年に地下鉄が延長になります。

地下鉄3号線の駅が従来の「天神南駅」から「櫛田神社前」と「博多駅」が増えて、天神-博多がつながるようになるのです。

元々、天神南駅と天神駅では約2kmも離れていて、地下でつながっているとはいえ、既に1駅分くらいあり不評でした。

それを解消すべく博多まで延長と言うわけです。

ただ、それを考えると40年前に廃線になった「筑肥線」のことを思わずにはいられません。

今回は、廃線になった、筑肥線の跡を追いかけてみます。

筑肥線とは

筑肥線とは旧国鉄の路線で、福岡市内を通っていた線路です。

1983年に廃線となり、現在では地下鉄がその役割を担っています。

しかし、廃線から約40年経過しても、筑肥線の名残を見ることができます。

 

画像を交えながら追いかけてみましょう。

 

樋井川筑肥橋

筆者のうちに近いという理由から、ここから追いかけてみます。

樋井川筑肥橋は、筑肥線が通っていたところにかけられた橋です。

当然、当時の鉄橋ではなく、自動車用に新しくかけられたものでしょう。

それでも、機関車の車輪のデザインが施されています。

樋井川筑肥橋

 

面白いもので、普通に通りかかってもまず気になりません。

樋井川筑肥橋

言われないと全く気付かないレベルのお話なのです。

 

梅公園緑道

次は、六本松付近の公園・・・なのなか。

「緑道」は歩行路であり、公園みたいなことが辞書にも書いてありました。

入口は見つけづらい。

梅光園緑道の入り口

 

自動車では見逃すレベル。

歩きか自転車がいいかもしれません。

この「梅光園緑道」はまさに筑肥線の線路だったところを丸々公園にしたものです。

 

入り口には記載がありますが、どれだけの人が気付いただろうか・・・

梅光園緑道

現在では中央区役所の管轄です。

 

梅光園緑道に入ると、トンネル的なモニュメントもあります。

これも鉄道を意識したものだと・・・思います。

トンネルのモニュメント

 

「松の広場」では、植え込みの花壇に枕木が使われているみたい。

松の広場

これまた言われないと全く分からない。

そして、公園内は道と交差しています。

当時の踏切だったところのようです。

 

よーく見ると、縁石があります。

「エ」みたいなのは当時の国鉄の縁石のマーク。

現在では作られていません。

縁石

 

梅光園はまさに道の公園。

最初から最後までほぼ道。

梅光園緑道

 

ところどころでトレーニング器具があったりもします。

トレーニングする場所もあります。

梅光園緑道

 

現在では地域猫がたくさんいて、とても癒されます。

人間に慣れていて、寄ってくるので変な猫カフェに行くよりも安くていいかも(^^)

梅光園緑道の猫

みんなで大切にしていますので、いじめないでくださいね。

 

筑肥新道

梅光園を抜けると、筑肥新道につながっています。

ここはもろ線路だったところが道なっています。

筑肥新道

 

途中、変な別れ方の道があります。

ここは線路と当時の道路があったところの名残みたいです。

筑肥新道

 

小笹団地

ちなみに、この辺りには「小笹団地」があります。

福岡で、戦後初めてできた団地だと聞いたことがあります。

小笹団地

現在でも住んでいる方がおられるので、あまり言えませんが、すごい年季の入りようです。

既に一部取り壊しが始まっていて、新しい建物に建て替わるみたいです。

取り壊し中の建物の廃墟感が半端ない。

小笹団地

 

手前は取り壊し中の建物、奥が既に建て替えられた新しい建物。

小笹団地建替え

歴史の転換点を見た!

 

小笹駅

当時の「小笹駅」は、現在公園みたいです。

言われないと何とも思わない公園。

小笹の公園

 

しかし、少し離れると、道の高さが調整されたことが分かる場所もある。

明らかに不自然に道が上下で分かれている。

道の高さは調整された

 

筑前高宮駅

平尾駅付近がそれみたい。

現在では近くにサニーがあったりする。

筑前高宮駅

当時の駅は、現在違法駐輪の自転車保管場となっている場所みたい。

 

中川橋

機関車のデザインが施されている橋。

これも言われないと気づかないと思う。

中川橋

 

だって、普通に道を走っていたらこんな風にしか見えないから。

中川橋

自動車ではまず気付かないだろう。

 

高架下

美野島緑道入り口の高架下は、機関車の煤が今でも残っているという話だったが、いつかの改装できれいになっていました。

ただ、明らかにきれいだったから、逆にこれも名残と言えなくもないかも?

高架下の煤

ちなみに、このスロープの下に自動車で来ることは不可能ではないが、うろうろすると思うし、駐車する場所もない。

そもそもは入れないようになっている。

美野島緑道

 

美野島緑道

また出たよ、「緑道」。

美野島付近にある「美野島緑道」も昔の線路だったところが公園になっている場所。

美野島緑道

狙っていかないと絶対たどり着けないと思う。

駅をモチーフにしたモニュメントがある。

当時の駅とは違うと思う。

小さ過ぎるし。

美野島緑道

 

場所の名前は「美野島緑道」

美野島緑道

 

昔あった駅の名前は「筑前箕島」。

以前とは字が違ったみたいです。

確かに「美野島」の方がきれいな感じはする。

「美しい」って字が入っているし。

筑前箕島駅

 

こちらも道の公園。

ただ、梅光園緑道と比較して道はまっすぐ。

美野島緑道

 

こちらも途中、道と交差していた。

調べてみると、自販機の前に「境界杭」があった。

境界杭

道を見ながら歩いて探すと宝さがしみたいでなんだか楽しくなってくる。

 

美野島公園

美野島公園は、美野島緑道の中の公園。

美野島公園

広いし、芝生もあって、都会の真ん中で少しだけ自然と触れ合える感じの公園。

散歩にはもってこいな感じ。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

自転車で走ってみると分かるのですが、色々な道と交差しています。

あのまま筑肥線が走っていたら、福岡市内中渋滞だらけだったかも。

まあ、それで地下鉄に変わったのでしょうね。

 

原因の一つとして、電化もあったでしょう。

 

晴れた日に自転車に乗って、姪浜駅から博多駅まで約12km走ってみるのも面白いと思います。

 

I・Bまちづくり様に寄稿しました。

⇒ 旧筑肥線を偲び現在を楽しむ、六本松~小笹エリアの隠れた散歩道

こちらもお読みください。