楽天で売られている中古パソコン自分で組んだらもっと安く作れるんじゃね!?検証してみた
楽天市場でもノートパソコンやデスクトップパソコンが中古で売られています。
魅力的ではあるのですが、おまけがついていたり、無料アップグレードがあったりして、まだ余裕を感じます。
買うなら1円でも安く買いたい!
じゃあ、自分で作ったら同じスペックでもっと安く手に入れられるのではないかともい、調べてみました。
売られている中古ノートパソコンとは
企業向けに作られて、リースで出されていたものと推測できます。
一定期間使われたら、リースアップして、新しい機種と交換されます。
使わなくなった大量の中古ノートPCが中古市場に流れてくるのです。
それを清掃したり、メンテナンスして再販するのが中古ノートPCです。
企業で使われていたこともあり、HDDは物理的に破壊されていることが多いです。
そのため、HDDとOSは最新になっていることが多いです。
パソコンを自分で作るとは
パソコンショップがやっているように、仕入れ、メンテナンスを自分でやれば利益や手数料分安く出来るのでは、と思い実際に調べて比較してみようと思ってます。
いざとなれば本気でやるので、実際に買えるところで、実現可能なのか?
実現可能ならば、いくらになるか調査したいと思います。
目指すノートパソコンは
楽天が筆者にとにかくおすすめしてくるノートパソコンはこれです。
価格:39,800円
■スペック
型式:NEC VersaPro VK25~
OS:Windows10
CPU:Intel Corei5第二世代 → 期間限定 第四世代i5 2.5GHz 4200M にアップグレード中!
RAM:新品16GB(MAX容量)
HDD:新品SSD512GB
液晶:15.6インチワイド液晶
ドライブ:新品DVDマルチドライブ
LAN:1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
無線LAN:あり(外付け※又は内蔵)
付属ソフト:KINGSOFTOffice(WPSOffice)
最近の広告はインタレスト広告と言って、パソコンを使っている人の興味や調べた言葉などの情報を元にその人が興味のあるものをおすすめしてきます。
当然、欲しいものである確率は高い。
CPUは、第2世代ならいらないけど、第4世代に無料で交換してくれます。
RAMも16GBあれば今使っているパソコンよりかなり多い。(いまは8GBのを使っています)
HDDならば遅いので要らないと思ったけれど、最初からSSDにしてくれている。
しかも、512GBなので、最近のクラウドをよく使うことを考えたら、こんなに要らないかもしれないくらい。
液晶も約16インチ。
どうせ、モニターにつないで使うので、大きさは気にならない。
でも、16インチあったら十分大きい。
付属のソフトはいらないかなぁ。
昔は、無料の互換officeが付いていたけど、最近の互換officeは¥5,690(税込)もするらしい。
officeをほとんど使わない人にはこれで十分なのか・・・
裏技を使えば、純正が2000円くらいで手に入るけれど、それはまた別の機会でお知らせします。
我が家ではメインになりそうなスペックです。
39,800円も、10%OFFクーポンが配布されているので、35,800円で買える。
さらに、楽天なので、ポイントで5,500円くらい返ってくる。
当然、送料は無料。
ポイントを考慮するのはあんまり好きじゃないけど、実質3万円くらい・・・かなり魅力的だ。
しかも、おまけをつけて誘惑してきます。
でも、この間キーボードにコーヒーをこぼして分解清掃したという事故があった・・・
タダなら・・・
でもね、普通のノートではね。
筆者は仕事で使うので、テンキーが必須です。
テンキー付きのノートもあるけど、この機種はない。
・・・と思っていたら、こんなのも付けてきました。
思うつぼと言うか、もはやステマレベル。
インタレスト広告が有能なのか、「〇〇だからこれじゃだめだ」を徹底的につぶしに来ます。
くそう、欲しいじゃないか。
自作で対抗してノートパソコンを作る
まずは、元となっている「NEC VersaPro VK25」と言う機種について調べてみた。
NEC VersaPro VK25 スペック
OS:Windows 7 Professional 32bit(Windows 8.1 Pro Update ダウングレード)
CPU:第4世代 インテル Core i3 4100M(Haswell)2.5GHz/2コア
RAM:2GB
HDD:HDD500GB
液晶:15.6インチワイド液晶
ドライブ:新品DVDマルチドライブ
LAN:10/100/1000Mbps
無線LAN:あり(外付け※又は内蔵)
発売:2015年 5月
5年前の製品でした。
OSがWindows7なので、もっとすごく昔のやつだと思っていたのに意外と新しかった。
10年前くらいのかと思ってた。
OSはWindows7なのは、やはり、企業向けに作ったパソコンという事だろう。
Windows7は企業で多く採用されたOSなので、各社の独自で使っているシステムはWindows7用に作られました。
勝手にWindows8にしたり、Windows10にしたらそのシステムが動かないことがあったのです。
だから古いOSだと分かっていてもWindows7は人気がありました。
楽天で売られている中古は、CPUが「第4世代 インテル Core i3 4100M」⇒「第4世代i5 2.5GHz 4200M」になっているんだな。
「第2世代⇒第4世代」って書かれてたけど、間違いかウソかだろうか・・・
同型式で、仕様違いが存在するのかもしれないので、ここは何とも言えません。
インテルは、「インテル入ってる」のCMで記憶にあるかもしれません。
CPUは人気なのがインテルとAMD。
以下のような物があります。
Core iシリーズ(インテル)
Core i9
Core i7
Core i5
Core i3
Pentium
Celeron
Ryzenシリーズ(AMD)
Ryzen 9
Ryzen 7
Ryzen 5
Ryzen 3
Athlon
インテルの「Corei〇」の「〇」が違うと高いのはわかるのですが、どう違うかと言うと、以下のようになっています。
i7・・・・8コア
i5・・・・6コア
i3・・・・4コア
Pentium・・2コア
Celeron・・2コア
要するに、コアが2個以上ある。
むかーしのCPUは1コアしかなかったのですが、1個に組み込める集積回路の量が限界に来てしまいました。
そこで、2個、4個、・・・と増えていったのです。
コアが多いと、別々に動いたりも出来るみたいで、1人の作業を2人で手分けしたり、2人で分業したりできるので、多い方が処理が速いです。
楽天の商品は「i3」⇒「i5」にアップグレードしてあるので、4コア⇒6コアになっているのです。
単純計算で処理は1.5倍になるはず。
ベンチマークと言うCPUの速さを数値で計るアプリで測定すると、以下のような結果になりました。
i3 シングル99 マルチ251
i5 シングル128 マルチ318
この数字が大きい方がいいのですが、数時1個だけを見て良いとか悪いとか判断する「絶対値」が必要なわけではなく、i3とi5の2つの値を見比べて判断する「相対値」が重要なのです。
違うベンチマークソフトを使うとまた違う数字が出るので、大事なのは相対値です。
シングルで1.29倍、マルチで1.27倍。
コア数が増えても単純に1.5倍にはならないのですが、ベンチマーク比を見ると、約1.3倍の能力があるCPUになったという事が分かります。
ちなみに、2020年11月現在で、インテルのCPU最新は第11世代らしいです。
第4世代は2013年から2014年のCPUです。
11世代のCPUがどれくらいすごいのか、同じくベンチマークを調べてみると以下のような数値を見つけました。
i3 情報なし
i5(Core i5-1135G7) シングル205 マルチ847
残念ながらi3の情報はまだなかったので、i5で比較すると、シングルで1.60倍、マルチで2.66倍。
確かに速い!
第11世代のCPU1個の値段(新品)は、i3で3万7千円くらい、i5で3万8千円くらい。
第4世代のCPU1個の値段(中古)は、i3で3千円くらい、6.5千円くらい。
新品と中古を比較しているので、ナンセンスですが、中古の第11世代なんてないです。
現実的に入手するとしたら、価格が全然違うので、最新のものはダメだろう・・・
目指すノートパソコンの値段をCPUの価格だけで超えてしまいます。
しかも、CPUが乗っているマザーボードには互換性があって、単純に最新のものを持ってきても合わないのです。
CPUをアップグレードさせる場合は、世代はまたがない方がいい・・・
替えるとしたら、しっかり調べてから。
ちなみに、CPUが収まるソケットは以下のようになっています。
第1世代・・・LGA1156
第2世代・・・LGA1155
第3世代・・・LGA1155
第4世代・・・LGA1150
第5世代・・・LGA1150
第6世代・・・LGA1151
第7世代・・・LGA1151
第8世代・・・LGA1151(第6、第7世代と互換性なし)
第9世代・・・LGA1151(第6、第7世代と互換性なし)
第10世代・・・LGA1200
型式が同じならば同じものと思いたいけど、第6から第9まではちょっと混とんとしていますね。
第4世代のものは、第5世代の物とも互換性があるので、交換可能かもしれません。
この辺りは検証したことがないので、試す場合はご自身で調べてからお願いします。
ここで目指すCPUは第4世代のi5(もしくはi7)にします。
本体の入手
本体の入手はヤフオクで見ました。
5000円くらいで買えそうなのですが、オークションなので、何とも言えません。
確実に手に入れられるものとして、楽天市場を見ると、5980円でありました。
CPUは、インテル core-i5-4200Mが最初から入っているので、本体+CPUの入手が完成します。
CPU交換とか、すごく大変な作業はなさそう。
メモリの入手
ただ、メモリが2GBとしかありません。
多分1枚で2GBでしょう。
通常メモリは、スロットが2つ付いているので、目指す楽天のノートは16GBですから8GBのメモリが2枚必要です。
2GBのメモリはゴミになります。
メルカリで売ってもいいけど、ほとんど売れないし、安い。
メモリーもメインボードによって取り付けられる種類があります。
調べてみると、DDR3L-1600 PC3L-12800 SO-DIMMと言うメモリが必要です。
パソコンショップでの価格を見ると、5980円。
まあ、新品でも中古でも動きはそんなに変わらないので、メモリは価格が安定しています。
どこで買っても大体同じような金額ってことです。
ぼったくり店でないか、2つ、3つお店の価格を調べてあんまり変わらなければ、それが相場でしょう。
あんまり安いものは動作がおかしいとかジャンクの可能性もあるので、避けた方が無難です。
さて、メモリは2枚必要なので、5980円×2で、11,960円必要です。
HDD(SSD)の入手
上記のノートには、HDDがありません。
企業のリースアップの時に物理的に外され、破壊されたのでしょう。
楽天のノートは500GBのSSDが付いているので、起動が速いです。
ただ、500GBもいるかって話はありますが・・・
500GのSSDを見ると、楽天市場で6000円(正確には6090円送料込み)くらい。
250GBを見たけど、5000円くらいだったので、1000円で2倍の容量があるなら一応500GBで検討することにします。
OSの入手
あとはOSです。
Windows10が必要です。
楽天市場で一番安いのは、17000円くらい(17,312円)だったので、それとしましょう。
インストールは自分ですることになります。
まあ、そんなに大変じゃないと予想します。
これで一通り部品がそろいました。
価格の比較をしてみましょう。
価格比較
楽天市場のノートパソコン:39,800円
クーポン使用価格(10%引):35,800円
自作ノート
NEC VersaPro VK25本体+CPU: 5,980円
メモリ2枚(16GB):11,960円
SSD(500GB):6,090円
OS(Windows10):17,312円
合計41,342円
なんてことだ・・・自分で部品を集めてノートを作る方が高い!
絶対、6割くらいで作れると思っていたのに・・・
しかも、自作の方は、テンキーとキーボードカバーがありません。
調べてみたら、テンキーは、安いもので900円(送料300円)くらい。
それまで入れたとしたら、自分で作った方は44,022円となってしまいます。
さらに、届いた部品を組み付けて、OSのインストールをすることになります。
手間なしおまけつき35,800円(楽天ポイントでさらに5000円分くらいもらえる)のと、自作44,022円では、圧倒的にパソコンショップのを買った方が楽で安良かったです。
悔しいですが、OA OLAZAさんのこの商品、かなり安くていいです。
個人で部品を買い集めるより1万円安く出来て、さらにお店の利益があるなんて・・・なぞだ。
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