【ドラえもんの映画】2018年「ドラえもんのび太の宝島」が大ヒットの理由
2018年3月3日公開の第38作目の映画「ドラえもんのび太の宝島」がドラえもん映画で最大ヒットになる予感アリです。
3月10日~11日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表されました。
大ヒットスタートの「映画ドラえもん のび太の宝島」が2週連続首位を獲得しました。
この大ヒットの理由/原因を調べてみました。
「ドラえもんのび太の宝島」は最大のヒットの予感
「映画ドラえもん のび太の宝島」は週末2日間で動員59万9000人、興収7億0400万円を上げた。
ランキングの2位以下に大差をつけていると言います。
早くも累計動員は145万人、興収は17億円を突破しています。
旧シリーズ、新シリーズ含めての最高興収44.3億円をあげた前作「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」を超えそうな勢いなのです。
これがどれくらいすごい事なのか、過去のドラえもんの映画と比較してみましょう。
過去のドラえもんの映画と興行収入、動員数
ここでは、過去のドラえもん(大山のぶ代ドラえもん)を1期、新しいドラえもん(水田わさびドラえもん)を2期として一覧にすると以下となります。
No. | タイトル | 興行収入 | 動員数 | 期 |
1 | のび太の恐竜 | 15億6000万 | 320万 | 1期 |
2 | のび太の宇宙開拓史 | 17億4000万 | 360万 | |
3 | のび太の大魔境 | 12億1000万 | 250万 | |
4 | のび太の海底鬼岩城 | 10億 | 210万 | |
5 | のび太の魔界大冒険 | 16億3000万 | 330万 | |
6 | のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) | 11億8000万 | 240万 | |
7 | のび太と鉄人兵団 | 12億5000万 | 260万 | |
8 | のび太と竜の騎士 | 15億 | 310万 | |
9 | のび太のパラレル西遊記 | 13億6000万 | 280万 | |
10 | のび太の日本誕生 | 20億2000万 | 420万 | |
11 | のび太とアニマル惑星(プラネット) | 19億 | 380万 | |
12 | のび太のドラビアンナイト | 17億9000万 | 360万 | |
13 | のび太と雲の王国 | 16億7000万 | 340万 | |
14 | のび太とブリキの迷宮(ラビリンス) | 16億3000万 | 270万 | |
15 | のび太と夢幻三剣士 | 13億3000万 | 270万 | |
16 | のび太の創世日記 | 12億8000万 | 260万 | |
17 | のび太と銀河超特急(エクスプレス) | 16億5000万 | 310万 | |
18 | のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記 | 19億5000万 | 390万 | |
19 | のび太の南海大冒険 | 21億 | 400万 | |
20 | のび太の宇宙漂流記 | 20億 | 395万 | |
21 | のび太の太陽王伝説 | 30億5000万 | 295万 | |
22 | のび太と翼の勇者たち | 30億5000万 | 284万 | |
23 | のび太とロボット王国(キングダム) | 23億1000万 | 214万 | |
24 | のび太とふしぎ風使い | 25億4000万 | 236万 | |
25 | のび太のワンニャン時空伝 | 30億5000万 | 283万 | |
26 | のび太の恐竜2006 | 32億8000万 | 300万 | 2期 |
27 | のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜 | 35億4000万 | 326万 | |
28 | のび太と緑の巨人伝 | 33億7000万 | 313万 | |
29 | 新・のび太の宇宙開拓史 | 24億5000万 | 230万 | |
30 | のび太の人魚大海戦 | 31億6000万 | 296万 | |
31 | 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜 | 24億6000万 | 227万 | |
32 | のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜 | 36億2000万 | 331万 | |
33 | のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム) | 39億8000万 | 365万 | |
34 | 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜 | 35億8000万 | 326万 | |
35 | のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ) | 39億3000万 | 346万 | |
36 | 新・のび太の日本誕生 | 41億2000万 | 363万 | |
37 | のび太の南極カチコチ大冒険 | 44億3000万 | 365万 | |
38 | のび太の宝島 | – | – |
これまでのドラえもんの映画の興行収入、動員数を見て最も高いのは「のび太の南極カチコチ大冒険」です。
44億3000万円もの数字をたたき出しています。
「のび太の南極カチコチ大冒険」は、2017年3月4、5日の初日2日間で興収6億9181万3500円、動員59万0291人でした。
「のび太の宝島」は、2018年10、11日の初日2日間で、興収17億円、動員154万人とのこと。
約3倍と言う数字が出ています。
2017年3月4日(土)、5日(日)で2018年3月10日(土)、11日(日)なので、どちらも週末です。
近年の大ヒット作と言えば、「君の名は。」(2016年)があります。
「君の名は。」でも、公開1週目(8月26〜28日)で12億7800万円でした。
初日2日での興行収入なら、「君の名は。」をも超えている数字なのです。
圧倒的に「のび太の宝島」が人気だとわかります。
「ドラえもんのび太の宝島」は最大のヒット理由
ドラえもんの映画の歴史を見ると、順風満帆だったわけではありません。
1980年(昭和55年)に1作目が公開されそこから38作あります。
その間、声優が2005年にごっそり変わりました。
その年だけ、子供も大人も「なんか違う」「しっくりこない」と困惑気があったので、映画も公開されませんでした。
それ以外は毎年公開されています。
動員数320万人でスタートしたドラえもんの映画ですが、200万人台から400万人越えまでを行ったり来たりしています。
しかし、声優が変わった2005年までの5年間は、200万人台に留まっていました。
大人を取り込もうとしたがいまいち効果なし
2006年以降の2期ドラえもんの映画では、1期のリメイクも作りました。
始めてみる子供には「新鮮」、昔のドラえもんを見た大人には「懐かしい」を狙った戦略だったと言えます。
2006年以降の2期は全部で13作。
このうちリメイクは6作(46%)。
- のび太の恐竜2006(第1作『のび太の恐竜』のリメイク)
- のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜(第5作『のび太の魔界大冒険』のリメイク)
- 新・のび太の宇宙開拓史(第2作『のび太の宇宙開拓史』のリメイク)
- 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(第7作『のび太と鉄人兵団』のリメイク)
- 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜(第3作『のび太の大魔境』のリメイク)
- 新・のび太の日本誕生(第10作『のび太の日本誕生』のリメイク)
過去に大ヒットした映画のリメイクをする作戦で、300万人を超えたものをリメイクすると、新しい方も300万人を突破する傾向があります。
しかし、6作中例外が2作もあるのでたまたまと言う結果。
過去のヒット作は、単にリメイクしても新しいヒット作になるとは限らないのです。
第7作「のび太と鉄人兵団」は260万人だったので、「新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」も227万人。
第3作「のび太の大魔境」は250万人だったが、「新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜」は326万人。
脚本を代えた
声優が変わったと同時に、監督、脚本も代えたとたん、再び300万人越えです。
基本ですが、面白い話はたくさんの人が観たいと言うことでしょうか。
今回の「のび太の宝島」は、監督がテレビ版の監督も務める今井一暁氏。
脚本が川村元気氏。
川村元気と言えば、「君の名は。」の企画・プロデューサーでした。
他にも、川村元気氏のヒット作はあります。
- 電車男(2005年)
- 陰日向に咲く(2008年)
- モテキ(2011年)
- おおかみこどもの雨と雪(2012年)
- 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017年)
大ヒットメーカーなのです。
主題歌
主題歌も人気歌手が歌うようになりました。
応援団と言うことで、お笑い芸人やその時の人気タレントが宣伝するようになりました。
ゲスト声優も注目です。
主題歌は星野源氏。
言わずと知れた「逃げるは恥だが役に立つ」で主演を務め、主題歌も大ヒットした人気歌手です。
ゲスト声優に、長澤まさみ、大泉洋、高橋茂雄(サバンナ)が起用されています。
まとめ
2018年のドラえもんの映画「のび太の宝島」は、ドラえもんの映画の歴代1位の売り上げになる可能性あり。
スタート2日間を見たら「君の名は。」をも超えている。
人気の理由は、ヒットメーカーの脚本と人気歌手による主題歌によるところが大きい。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません