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【似ている2つ】ラムネとサイダーの違いは意外なところ

2020年5月16日

ラムネとサイダーって違いが分かりますか?

飲み比べると意外と難しい感じです。

調べてみると意外な違いがありました。

 

 

ラムネとサイダーの違い

ラムネとサイダーの違いって意外なところにあります。

ビー玉入りのビンに入っているのがラムネ。

それ以外はサイダーと言う事実!

ラムネとサイダーの違い

 

中身は全く同じものと言う・・・

 

ラムネとサイダーの語源

ラムネはレモネード(Lemonade)がなまったものと言われています。

レモン風味で容器はビー玉栓のガラス瓶でした。

ラムネの語源はレモネード

日本へ最初に入ってきたのは、レモネードだったと言います。

独特のビー玉で線をする方法は、1872年イギリスのハイラム・コッドが米国特許を取得したものが最初だと言われています。

海外では、「コッドネックボトル」と呼ばれています。

日本では、「ラムネビン」です。

 

レモネードが日本に最初に入ってきたのは、黒船の頃、ペリーが黒船で持ち込んだと言われています。

その際、「レモネード」と言ったのが、日本人には聞き取れず「れもね?」となり、「ラムネ」となった説があります。

 

だから「ラムネ」は日本語かもしれません。

でも、日本人にとっては「ラムネ」はどこか外国語と感じているようになっています。

 

サイダーはリンゴ酒のシードル(Cidre)が語源と言われています。

明治時代はリンゴ風味、容器は王冠栓の瓶でした。

最近では王冠が使われたビンがほとんどないので、画像も載せておきます。

ビンの栓となる王冠

 

ラムネを作れる会社と作れない会社

ラムネは容器が面白く、人のニーズが高いです。

ところが、ラムネを作る資格がある会社と、作る資格がない会社が存在するのです。

だから、「三ツ矢サイダー」はあっても「三ツ矢ラムネ」はありません。

中身が同じものなら両方作ることができるはずです。

片方しかないのには理由があるのです。

 

ラムネはびん詰めコーヒー飲料、豆腐等と同様、「中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律」に基づき中小企業に独占的に生産されています。

大企業は製造に参入できない様になっています。

また、「中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律」は長いので一般的には「中小企業分野調整法」と言われています。

 

簡単に言うと、中小企業だけが作ることができて、大企業には作らせないのです。

三ツ矢サイダーはアサヒ飲料なので、めちゃめちゃ大手です。

だから、ラムネは作れないようになっているのです。

 

ラムネの栓の仕方

ラムネのビンを見ると、どうやって栓をしているのか疑問に思うはずです。

ラムネのビンには、上から5分の2ほどの位置にくびれが設けられています。

ラムネのビン

 

口とくびれの間に「ラムネ玉」と呼ばれるガラス球が封入されています。

この瓶にラムネの液体を入れ、間髪を入れずに瓶をひっくり返します。

すると、内部の炭酸ガスの圧力でラムネ玉が口部のゴムパッキンに押し付けられ、ビンがが密閉される仕組みです。

 

つまり、炭酸飲料の内圧だけで密封する仕組みなのです。

王冠の栓と違って、特別な機械など不要で安く封入できる素晴らしい仕組みでした。

ところが、ビンを再利用するビジネスモデルであることから、洗浄に非常に手間がかかります。

平均25回再利用すると言われているラムネビンですが、中にたばこを入れる人などいて、洗浄にとんでもない手間がかかるようになってしまったと言います。

 

独特のビンの形状を作る技術力は、日本人の器用さに合っていたのか、いまだに日本にはラムネがあります。

海外ではほとんどラムネビンを使っての封入方法はなくなってしまっている。

インドの一部にはラムネビンに似たものがある。

回収率と再利用率が高いのも日本ならではと言えるのかもしれません。