外に出たら必ず見ているはずだけど、もはや意識の外にあってどこにどれくらいあるかも分からない電柱。
どれも同じように見えるのですが、大きく分けると2種類あると言うのです。
専門家しか知らない電柱の世界をお知らせします。
一口に「電柱」と言っても、大きく分けて2種類あります。
「電柱」と「電信柱」です。
どのように違うかと言うと「持ち主」と言うか「用途」が違うのです。
「電柱」は、電力会社が所有するもので、電線が通っています。
「電力柱」とも言うみたいです。
もう1種類は、NTTが持っている通信系の「電信柱」です。
どちらも、一般には、電柱、電信柱と言いますが、実は、以下の様な違いがあります。
電柱・・・電力系(東京電力、関電、九電など)
電信柱・・・通信系(NTT)
専門家が見たら一目瞭然なのですが、一般の人はそもそも興味がないかもしれません。
ここでは、それぞれの分け方をお知らせします。
電柱と電信柱の見分け方・・・実は非常に簡単です。
その電柱、電信柱に名前が書かれています。
電柱の例。
安全と書かれた中央にロゴがあります。
これは、関東、関西の方にはなじみがないかもしれませんが、九電、九州電力のロゴです。
つまり、これは電柱。
電力系の電柱と言うことです。
下の「83.1」と言うのは1973年1月に設置と言う意味です。
他は、担当の営業所と、電柱の場所が書かれていると言います。
注目すべきはロゴです。
これを見て、電力系だったら「電柱」、「電力柱」と言うことになります。
電信柱の例。
上の方にNTTと書かれています。
これが通信系の「電信柱」です。
こうして調べていると、2つの性質をもつやつが出現しました。
こちらがそれです。
上が電力系のプレート、下が通信系のプレートです。
1本の柱を2系統で使っています。
そのため、「共同柱」と呼ばれています。
2種類と言いながら、3種類目が出てきましたが、2つを合わせたハイブリッドなのです。
電力系の電柱には、ポリバケツの様なユニットが乗せられています。
これは、「変圧器」と呼ばれている物です。
正式には、柱上変圧器(ちゅうじょうへんあつき)と言うものです。
ここまでは、6600Vと大きな電圧で電気を送っています。
そこから、100V、もしくは200Vに落としている変換機(トランス)です。
色々な形があるので、ちょっと見上げてみましょう。
通信系の電信柱にぶら下がっていると言うか、線上にあるもの。
各家庭からの電話回線が電柱に集まった時に、束ねる働きをしています。
黒い方がアナログ回線。
グレーの方はデジタル回線です。
国道脇の電柱は、約30mごとに設置されています。
マラソンなどで見ているとランナー間の距離が分かりにくいことがあります。
比較対象として、電柱の間隔を見て「電柱~電柱間くらいだから、これは30mくらいだな」と思いましょう。