【電話の温故知新】市外局番を入れなくても電話がかかる条件がある
世の中には、携帯電話が普及して、家の電話、家電(固定電話)の出番はめっきり減りました。
ところが、家電(固定電話)には裏技があったのです。
固定電話だけにある条件下で使える裏技なのでお知らせします。
固定電話で市内限定
固定電話は移動できません。
電話線でつながっています。
だからこそ、どこにあるか分かっているのです。
そのため、固定電話から電話するときは、市内に限って「市外局番」が不要なのです。
市外局番とは
市外局番とは、地域ごとに総務省告示で1 桁~ 4桁が設定されている番号です。
1960年(昭和35年) – 1962年(昭和37年)の全国ダイヤル自動即時化のため設定されました。
東京「03」とか、大阪「06」などがメジャーです。
その他、福岡「092」や沖縄「098」などがあります。
つまり、この1桁~4桁の番号だけで、大体の地域が特定できるのです。
市外局番が2つある例
鹿児島県は市外局番は、0997ですが、地域によっては、市外局番が2つあるエリアがあります。
種子島:0997-20
屋久島:0997-40 ~0997-49
名瀬(奄美大島の北中部):0997-50~0997-69
瀬戸内(奄美大島南部):0997-70~0997-79
徳之島(徳之島・沖永良部島・与論島):0997-80~0997-99
実は昔は当たり前だった
実は、固定電話からの電話の場合、市外局番が省略できると言う情報は、昔は当たり前でした。
特に、ダイヤル式だったころは、ダイヤルを回す手間があるので、市外局番は省かれることが多かったのです。
そもそも、友達の家の電話番号を覚えるときも、市外局番は覚えませんでした。
これは、デジタル式の電話機になってもほとんど変わりありませんでした。
これまで通り、市外局番は省略されていたのです。
携帯電話の普及で状況は大きく変わりました。
携帯電話は、ケーブルでつながれていません。
当然、持ち運びできます。
そのため、市外局番を入れないとどこを基準に電話しているかがなくなってしまったのです。
携帯電話では、市外局番を入れないと発電できません。
番号を手入力する場合も、以前のダイヤルと違って、ボタンだけなのでそれほど手間ではありません。
しかも、市外局番が必須なので、人は市外局番から覚えるようになりました。
さらに、携帯電話のメモリー機能です。
家電にもデジタルならばあった機能なので、当然携帯電話にも導入されました。
メモリーから選んで電話するようになったので、よく電話をする家族や親戚、友達、等の電話番号は登録するようになりました。
このときは、当然市外局番も登録していました。
ダイヤル式電話の時は、市外局番を覚えませんでしたが、携帯電話になって電話番号自体も覚えなくなってしまいました。
ただし、発信の時は必ず市外局番も入れるようになったので、電話番号と言えば「市外局番込みの番号」が主流になったと言えます。
「090」「080」「070」は市外局番ではない
携帯電話と言えば「090」で始まる11桁の番号です。
固定電話は、市外局番で始まる10桁。
「090」は市外局番のように思われがちですが、「携帯電話」であることを示した数字です。
従来の番号を使っていたら、番号が足りなくなるので、10桁を避け、11桁にされたと言われています。
最近では「090」でも番号が足りなくなって、「080」の番号の携帯電話が登場しました。
今はなきPHSは「050」でしたが、最後の方では「070」も使われていたようです。
直近では、「080」でも毛祝い電話の番号が足りなくなってきているようで「070」の携帯電話も出現したそうです。
まとめ
市外局番は、市内で固定電話から電話するとき省略されていた。
携帯電話の普及とともに市外局番が必須となった。
自分で番号を覚えないのが普通になった今、固定電話からとはいえ、市外局番なしで電話で切るのが逆に珍しい状況になってしまった。
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