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【回転寿司】各回転寿司屋さんが絶対に人工イクラを使わない3つの理由

2019年3月14日

回転寿司と回らない寿司を比較するといくらなどは、1皿100円なんてとても実現できないと思えます。

よく言われるのは、回転寿司でつかわれているいくらは、「人工イクラではないか」ということです。

実は、回転寿司屋さんでは人工イクラを絶対に使わない理由があります。

全てお知らせします。

 

 

大手の回転寿司屋さんのうち、かっぱ寿司だけはいくらの扱いが微妙ですが、他の大手回転寿司屋さんはイクラを必ず扱っています。

人工イクラ

高価と言われているイクラは100円が主流の回転寿司では割に合わなそうです。

そこで人工イクラが使われているのではないか、というわけです。

 

ところが、本当にイクラについて調べてみると、絶対に回転寿司屋さんは人工イクラを使わないことがわかります。

回転寿司屋さんが絶対に人工イクラを使わない3つの理由をお知らせします。

コストが合わない

人工イクラは、誰でも簡単に手に入ります。

「サーモンドロップス」という名称で売られています。

 

これを使うと、回転寿司のイクラは1皿8g~10gイクラが使われているので、1皿分約36.5円くらいの原価になります。

 

天然いくらは、キロ当たり3750円から7780円くらいです。
100グラム当たり375円から775円となります。
10グラム当たり37.5円から77.5円。

 

ほぼほぼ金額の差はありませんね。

「人工イクラは安い」と言うのはイメージで、実はそれほど価格差はないと言うことです。

それでも、大量に売られるので1個1円でも安くするすることで利益を出す、という考えかもしれませんね。

ところが、他にも「絶対に使わない理由」はあるのです。

 

印象が悪い

くら寿司などは、「無添」と店名につけているように、添加物すらも使わないことを売りにしています。

そこで、添加物を使っていると言う事実が出てきてしまったら、風評被害だったとしても命とりです。

くら寿司のいくら

 

人工イクラの「サーモンドロップス」の原材料を見てみましょう。

 

植物油脂、鮭抽出液(鮭、アンチョビー)、サーモンオイル、デキストリン、食塩、ゼラチン、糊料(増粘多糖類、アルギン酸Na)、塩化Ca、調味料(アミノ酸等)、酢酸Na、グリシン、酸化防止剤(V・E)、着色料(カラメル、カロチノイド、紅麹)、乳化剤、(原材料の一部に卵、大豆を含む)

 

糊料や塩化カルシウム、調味料など添加物がたくさんです。

着色料も乳化剤も使われています。

これは仮にくら寿司でつかわれている、なんて言われたらイメージダウンもいいところです。

 

そう考えると、くら寿司は絶対に人工イクラを使えないのです。

高々1個当たり、1円程度の差額のためにお店全体がつぶれてしまうリスクは負えないでしょう。

お寿司のいくら

それでもまだ「もしかしたら」と思われる方もおられるかもしれません。

さらに、価格比較をしているのが、安いいくらなので質が良いとは言えないでしょう。

おいしいイクラを使うには、最高級の77.5円のいくらである必要があります。

「質の良いものと比較したら価格差が大きいのでは?」と疑ってしまうかもしれません。

さらに理由はあるのです。

 

第3のイクラが存在している

「イクラ」という言葉は、ロシア語で「魚のたまご」と言う意味です。

どこにも「鮭(さけ)」と言っていないのです。

そこで、「鱒(ます)」のたまごもイクラとして商品化されています。

 

 

一般的には「しょうゆイクラ」と呼ばれています。

その昔、いくらは新鮮なうちに食塩水につけて処理しないと浸透圧で破裂してしまっていました。

歩留まりが悪くイクラは高級品だったのです。

 

ところが、1990年ごろから食塩水ではなく、白しょうゆにつけるようになりました。

調味液につけるので、鮭のいくらでも鱒のいくらでも、同じような味になります。

味付けイクラ

また、しぼんだ形の悪いいくらも調味液を吸って丸い良い形になるので、歩留まりもよく、イクラの価格は下がりました。

もう、高級品ではないのです。

 

鱒のいくらは、市販のもので1kg6480円程度。

10gで64.8円。

天然の鮭のイクラが77.5円。

鱒のイクラが64.8円。

 

当然安いのは、鱒のイクラで差額は、1皿当たり12.7円にもなります。

さらに、添加物などはなく、調味料の醤油だけです。

 

天然の鮭のイクラを使おうとしたら、安いもので37.45円~高級なもので1皿分77.5円の原価になってしまいます。

鱒のいくらで、64.8円。

人工イクラを使うと、36.5円。

 

「無添加」を謳っているお店もあるほどなので、最近の健康志向から「人工イクラ」を使う確率は極めて低いと言えます。

イメージが悪くなると、お店自体の危機です。

人工イクラを使うのではなく、「鱒のいくら」を使うでしょう。

そして、従来の塩イクラではなく、「しょうゆイクラ」を使うことで、「安い上に、天然、無添加」のイクラを使うことができるのです。

 

あなたはこの事実を知っても、人工イクラが使われていると思いますか?

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