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回転寿司のいくらは人工いくらかどうか実験した

2020年11月9日

回転寿司のいくらは人工かどうかしばしば話題になります。

騙されているのか?

それとも単なる噂か?

終止符をうちます。

人工いくらは存在するか

人工いくらは実際に存在します。

しかも普通に売られていて、誰でも手に入れることができます。

人工いくらの材料は、植物油脂、鮭抽出液(鮭、アンチョビー)、サーモンオイル、デキストリン、食塩、ゼラチン、増粘多糖類、アルギン酸ナトリウムなど。

 

植物油脂に鮭のエキスやアンチョビ、鮭の油を混ぜ合わせ、多少とろみをつけたら、アルギン酸ナトリウムでカプセルを作り、人工いくらの完成です。

天然のいくらは、味がほとんどありません。ほとんどの場合、醤油漬けにして味付けをしています。

人工いくらは味も色も好きにつけられます。

 

⇒ 話題のGotoEat 無限くら寿司の落とし穴!

 

人工いくらの見分け方

よく言われる人工いくらの見分け方は3つです。

 

人工いくらは皮が固い

人工いくらは皮が固く、天然は柔らかいと思っている方が多いようです。

天然いくらは冷水に触れると固くなります。

人工いくらは割と安定していて逆に固くなることが少ないです。

最初から固めに作ることは可能ですが、天然に近づけるためには、柔らかく作ることがほとんどで、わざわざ固めには作らないです。

 

お湯につけるとタンパク質が固まり白くなる

お店で熱湯を準備するなら、お茶用のお湯でしょう。実際にお店で試してみてもほとんど白くなりません。

 

目玉が動く

いくらの粒を回転させると中の油球(オレンジ色の部分)が常に上になるのが人工いくら、ついてこないのが天然のいくら。
これも実際にやってみましたが、天然でも全く動かないわけではないので、素人には判断に困ります。

 

実験

くら寿司にいくらが本物かどうか調べるためだけに行ってきました。

くら寿司のいくら

 

お茶用の熱湯にいくらを入れてみました。

しばらく待ってみたり、お湯を追加したりしましたが、白く濁ることはありませんでした。

お湯につける

 

目玉と言われることが多いオレンジ色の部分。

これは目玉にはなりませんので、念のため。

名称は油球と言います。

天井側の上にあります。

いくらを回転させる

 

180度回転させてみましたが、油球は常に上を向きます。

くら寿司のいくらは人工なのか

おやおや?

人工いくらなのか!?

 

回転寿司屋のいくらは人工か

いまいち判断するには決め手にかけるわけですが、別のアプローチでも検討してみます。

 

値段

人工いくらは安く、天然いくらは高い、と言うのが通説です。

では、いくらくらい違うのでしょうか。

 

調べてみました。

サーモンドロップなどの品名で出ています。

340グラムで1150円。

100グラム当たり338円。

くら寿司のいくらの規定量4グラム当たり13.5円。

 

天然いくらは、キロ当たり3750円から7780円くらい。

100グラム当たり375円から775円。

4グラム当たり7.75円15円から31円。

 

物によっては人工いくらよりも天然いくらの方が安いも天然いくらも同じくらいですね。

良いいくらは人工いくらより高いみたいです。

 

「天然いくら使用」とか「人工添加物不使用」とどこも書きたいでしょうから、人工いくらを使うのはとてもリスキーと言えます。

発覚したら偽装としてかなり叩かれますので。

それよりは安い天然いくらを仕入れる方が安心です。

 

天然のいくらだけど鮭の卵じゃない

いくらと言えば鮭の卵とほとんどの人が答えるでしょう。

ところが、本来「いくら」とはバラバラにした魚卵という意味です。

鱒の魚卵もいくらです。

 

鱒いくら

価格は250グラム当たり1190円。

100グラム当たり476円。

4グラム当たり19円。

むしろ人工いくらより鱒のいくらの方が安くて、天然と謳える魔法の食材です。

安い天然いくらは存在するので、わざわざ人工イクラを使うメリットはほとんどないと言えます。

 

結論

大手の回転寿司屋さんは添加物なんかを嫌います。

また、食品偽装は命取りです。

1店舗どころか、全店閉鎖に追い込まれる可能性があります。

 

嘘ではない範囲で安い食材を使うでしょうから、いくらは人工いくらと言うのは考えにくいです。

ただ、天然いくらには違いないですが、鱒の卵は使っている可能性があります。

鮭のいくらより粒が小さいですが、比べてみないと素人にはわかりません。