危険!飲みかけのペットボトルを飲むと食中毒になる
夏場など熱中症対策で水分補給が言われるようになりましたが、その方法としてペットボトルの水やお茶、スポーツ飲料を飲むことが多いと思います。
少し飲んで、スポーツをして、少し時間が経ったらまた飲む・・・これをすると食中毒になってしまう可能性があるのです!
それはなぜか、そしてその対策についてお知らせします。
1996年の規制緩和で500ml以下の小さいボトルが作られるようになり、ペットボトルのお茶やジュースが買いやすくなりました。
値段も比較的買いやすい値段で利用する方は格段に増えています。
一番多いペットボトルは、500mlです。
ほとんどの方は1回で飲み切れないと言われています。
ここに罠が潜んでいます。
実は、この飲み方が身体には良くないのです。
飲みかけのペットボトルは、細菌が増殖するのに最適な環境なのです。
感染症や食中毒、場合によっては命にかかわることがあると言うのです。
食中毒の原因は菌が繁殖するから
飲みかけのペットボトルが身体に良くない理由は、雑菌です。
ペットボトルの飲料を飲むときは、口をつけて飲むと思います。
その時に、口の中の菌がペットボトルに逆流するのです。
これはストローを使っても同じです。
元々口の中にあった菌なので、微量ならば人体に害はありません。
ところが、時間経過と共に、その雑菌入りのペットボトルは菌を増やします。
一定以上増えた菌を自分で身体に取り込むわけですので、害になることが出てきます。
どんな菌が繁殖するのか
飲みかけたペットボトルにはどんな菌が潜んでいるのでしょうか?
以下に主だったものをお知らせします。
大腸菌
元々体内にある菌です。
主に大腸にいて、その時はほぼ無害です。
ところが、何らかの理由で他の部位に移動した場合は、病原性の菌となります。
食中毒で有名なO-157も大腸菌が原因で起きる食中毒です。
他にもO-111などもあります。
この数字は病原性として発見された順番です。
黄色ぶどう球菌
人の皮膚や腸にいる菌です。
葡萄の形をしていることからこの名前が付けられました。
骨髄炎、関節炎などの深部限局性感染を起こすことがある。
これらの疾患になると膿みの中で細菌は増殖して、病巣周辺の組織を破壊しながら周囲に広がることがあります。
それが、血流に入ると、菌血症や敗血症、急性心内膜炎、肺炎などを引き起こすことがあります。
カンジタ菌
健康な人の皮膚や口の中・消化器官・膣などに存在する菌です。
カンジダ症を引き起こす病原体として知られている。
体調が悪いときなどに病変を起こすと日和見感染の原因となることがある。
なぜ菌が繁殖してしまうのか
菌が増殖に必要なものとして、元となる菌、水分、温度、時間があります。
元となる菌は自分でペットボトルに入れてしまっています。
水分はペットボトル内に豊富にあります。
温度としては、10度以下になると増殖が遅くなります。
多くの食品を冷蔵庫に入れるのはこのためです。
75度以上で1分加熱するとサルモネラ菌やカンピロバクターなどは死滅します。
つまり、10度~75度の場合は、菌は繁殖し続けます。
ペットボトルを常温でおいていたら、ビンゴと言えます。
栄養条件がいいと10分に1回分裂して2倍に増えます。
1時間で約32倍、3時間経つと約1万倍になっている計算です。
3時間~4時間経過した物は要注意です。
どうすれば対策できるのか
飲まずに捨てる
飲み残したお茶などは、もったいないようですが、処分しましょう。
お腹をこわして入院することになってしまったら、ペットボトル1本程度の金額では済みません。
お子さんやお年寄りなどはいよいよ注意した方が良いでしょう。
コップ付きの水筒を使う
ペットボトルの場合、口をつけて飲むから菌が逆流します。
コップに移して、飲めばこれを防げます。
普段からコップ付きの水筒を使うとある程度防止することが出来ます。
ストロー付きの水筒ではペットボトルと同じ条件です。
あまり意味がありません。
ご注意ください。
まとめ
飲みかけのペットボトルは、自分の口から逆流した菌が入っている。
常温と言うのは菌が繁殖しやすい環境なので、最初に飲んでから3時間~4時間経過した物は飲まないようにしましょう。
コップ付きの水筒を使うなどしたら某知ることが出来ます。
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