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【熱帯魚の水槽】水槽の温度が上がらない時の5つの解決方法

2021年1月4日

熱帯魚とはその名の通り元々熱帯の海に住んでいる魚です。

冬場には水温が重要になります。

そんな中、どうしても水温が上がらないことがあります。

その時の温度が上がるための対処法を5つお知らせします。

 

 

淡水魚も海水魚も水温が上がらないことがある

何らかのトラブルを抱えているとき、淡水魚の水槽でも、海水魚の水槽でも条件は同じです。

以下にお知らせする解決方法を1つづつ確認することで確実に解決できます。

熱帯魚の水槽の温度

 

ヒーターは入れておくのが絶対条件です。

そして、温まった温度が確認できるように温度計も必須です。

数値で確認できなければ「何となく」になってしまい、正しく対処できたか分かりません。

 

まずは、大前提ですが、水は基本的に室温と同じになります。

 

室温は冬でも人が暮らしているリビングならば、20℃前後です。

水槽がリビングに置いているならば、水温も20℃前後のはずです。

しかし、夜になると人間は寝室で寝るでしょうから、リビングの温度は下がります。

 

真冬の寒い時ならば、九州でも10℃以下になります。

水槽の水温も夜の間に10℃近くまで下がってしまいます。

室温が下がると水温も下がりやすくなってしまいます。

 

 

水温が下がると白点病などの確率が高くなります。

「ウオノカイセンチュウ」という寄生虫が体に寄生して、菌の活動が活発になると発症します。

予防方法としては、水温を26℃以上に保つ必要があります。

 

 

ヒーターを入れているのに温度が上がらない

ヒーターを入れない場合、水槽の温度は室温とほぼ同じです。

ヒーターを入れているのに温度が上がらないことがあります。

ヒーター

 

そのときは、水槽の大きさとヒーターの容量が合っていないこと(ヒーターの能力不足)が考えられます。

ヒーターは頑張って仕事をしているのに、水が多すぎて温度が上がらないのです。

 

今使っているヒーターが能力不足になっていないかの、目安となる水槽の大きさとヒーターの容量をお知らせします。

ヒーターの容量はW(ワット)で表します。

数字が大きいほど強力なヒーターと言えます。

 

水槽の大きさ(L)ヒーターのサイズ(W)
20L以下50W
20L~40L100W
40L~60L150W
60L~130L200W
130L~157L300W

 

水槽の大きさ(水の入る量)とヒーターの能力が合っているか確認してみましょう。

 

上記以外に80Wや120Wなどのヒーターもあります。

これは、例えば20Lの水道だとして、50Wで良いのですが、それよりも少し余裕を持たせたい時に80Wにするなどと選ぶといいでしょう。

寒い地域や部屋をあまり暖かくしないで生活されている場合に有効です。

 

安いものを選ぶと、ヒーターから直接コンセントが出ているタイプが多いです。

サーモスタットと言う温度制御の機構がヒーター部分に内蔵されています。

サーもスタッド内蔵タイプは、シンプルですっきりしている半面、細かな温度設定ができません。

設定温度が最初から決まっているのです。

(このタイプは常にヒーターの能力が最高に設定されているので、これで水が温まらない場合は、ヒーターの買い替えになります。)

 

少し値は張りますが、サーもスタッドが別になっているタイプもあります。

温度調節の機構がヒーター部分と別にあるので、水槽の外に設置できて、温度を調節できるのです。

 

水温が上がらない場合は、つまみをひねってもっと熱くしたら問題は解消されるかもしれません。

 

ヒーターは消耗品と考えた方が良いでしょう。

1年ごとに交換するようなものです。

長い間使っているヒーターは能力が下がってしまっている可能性もあります。

 

水槽の大きさにあったヒーターなのに温度が上がらない

水槽のサイズに合わせたヒーターを選んでいるのに水温が上がらないことがあります。

これは、水が循環していないことが原因である場合があります。

ヒーターで温められた水は基本的に上に向かって対流します。

 

基本的に温まった水は上に溜まるので、水槽の上部分だけが温かくて、水槽の中央から下は水が冷たいことがあります。

お風呂のお湯がそうですよね。

上の方だけ温かいと言う経験がありませんか?

水槽の温度

 

こんなときは、水を対流させるための循環ポンプを付けましょう。

水温と循環ポンプ

 

循環フィルターにはいくつかの種類があります。

こんなのもそうです。

基本的に水槽の下の方から水を吸って、上に持ってくると言う仕組みです。

 

もっと強制的に循環させるタイプもあります。

循環ポンプと水槽

循環ポンプを入れるとことで水槽中に酸素を強制的に送り込むと同時に、水槽内の水をかき回します。

温度が一定になりやすいです。

 

 

ヒーターを入れているのに温度が上がらない

水槽にあったヒーターを入れて、水を強制的に循環させているのに、それでも温度が上がらないことがあります。

そんな時は、単純にヒーターが故障していることが考えられます。

 

サーモスタッド内蔵タイプのヒーターに多いのですが、十分に温度が下がらないときに水槽からヒーターを取り出してしまうと、ヒーターが切れてしまうことがあります。

ヒーターはON/OFFを繰り返して温度を制御していますが、OFFのままONにならない状態になってしまうのです。

 

そんな時は、残念ですがヒーターを買い替えるしかありません。

 

ちなみに筆者が使っているのは、このヒーターです。

従来50Wを使っていましたが、温度が上がらないので、80Wに変更しました。

これは、水から出してもヒーターが切れないタイプです。

 

 

ヒーターを入れて、水を循環させても水温が上がらない

水槽に適したヒーターを入れて、水槽の水を循環させているのにそれでも水温が上がらないことがあります。

その時考えられるのは、温度計の位置です。

水槽と温度計

温度計の位置が水槽の下の方についていると、温度が低めに出ることがあります。

ほとんどの場合、循環させていたら下の方が温まってい無いと言うことはないのですが、可能性としてあり得ます。

 

※水槽の下の方は水が冷たいので、魚にとっては良い環境とは言えません。

 

ヒーターを入れ、水を循環させても温度が上がらない

もう一つの可能性として、温度計が壊れている場合です。

これは意外に気づかないのです。

デジタル温度計の場合、故障して実際の温度と表示温度が違うことがあります。

 

水銀計でも表示温度が間違えていることがあります。

実際の温度と表示の温度が異なることがあるという事です。

温度計を取り出して、正しい温度を測るかどうか確認するといいでしょう。

 

温度計は、それほど高くなくて、200円以下です。

思い出したら新しいものに買い替えてもいいでしょう。

 

室温よりも水温が低いとき、例えば室温が20℃のとき、水温が10℃などを示している場合は、温度計を疑う方が良いでしょう。

 

まとめ

熱帯魚の水槽の温度が上がらない時のチェックポイントは大きく分けて3つです。

 

  • ヒーター
  • 水の循環
  • 温度計

 

それぞれ適正かどうかチェックしてみてください。

きっと問題は解決すると思います。

 

ヒーターが壊れた時、一時的にヒーターなしで水温を上げる方法として、使い捨てカイロがあります。

水槽の中で、カイロの前に熱帯魚が集まりますよ^^

早くヒーターを買ってあげてください。