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神社のお参り意外と知らない7つの常識

2021年6月7日

多くの人が神社でお参りをするでしょう。

そのとき知らず知らずに神様に失礼なことをしてしまっているかも・・・

ここでは意外と知らない神社の常識7つをご紹介します。

参道の真ん中は神様の通り道?

神社の参道の真ん中を「正中(せいちゅう)」と言います。

参拝の時はこの正中を避けましょう、と言う考え方があります。

神社の参道に中央は正中

正中は神様の通り道だから、人間が通ってはいけない、と言う考えです。

 

しかし、本当は正中は一番偉い人が歩く位置です。

そこで「一番偉い人」=「神様」だと思ったのだと思います。

神社では正中をそれほど意識していません。

神様の通り道で通ったらダメだとしたら、ロープを張るなどして通れないようにします。

 

神社で一番偉い人は宮司ですが、宮司は正中を通ります。

神様は降りてくるもので、神社内をうろうろするものではないので、そういった意味では正中は普通に歩いて問題ありません。

宮司は正中を歩く

神道の教えにも正中を歩いてはいけないと言うのはないのです。

ただ、多くの人が誤解をしていて「正中は神様の通り道」と思っています。

また、「一番偉い人が歩く道」は間違いがありません。

その意味では、正中を避けるのが正解かもしれません。

 

正中を跨ぐときは一礼

正中は神様の真ん前なので、跨ぐときは一旦止まって、神殿の方向を向いて一礼します。

神様でなくても偉い人の前を通るときは、無視して横切るなんて失礼です。

相手は神様ですので、正中を跨ぐときは止まって、神殿を向いて一礼が必要です。

一礼

 

敷居を踏んではいけない

神社では門をくぐる際、床の敷居を踏んではいけません。

敷居は踏んではいけない

実は、これは神社には限らないのですが、知らない方が多く、敷居が踏まれて摩耗していることがよくあります。

知っている人間くらいは、敷居は跨(また)ぎましょう。

神社の門では敷居を跨ぐ

 

お手水での作法

お手水(おちょうず)、手水舎(ちょうずや、てみずや)では、両手、口を清める場所です。

お手水

柄杓を右手で持ち、水を汲み、左手に水をかけて左手を清めます。

 

次に、柄杓を左手に持ち替えて、右手に水をかけ清めます。

再び柄杓を右手に持ち替えて、左手に水を少量受けます。

受けた水で、口を清めます。

 

※うがいなどはNGです。

あくまで清めるのが目的なので、口に当てるだけでOK。

極端な話ポーズだけでもOKです。

 

口を清め思わったら、再度左手を清めます。

最後に右手に持った柄杓を静かに立てて、柄の部分に水がかかるようにして、柄を洗います。

柄杓を戻して終わります。

柄杓を戻す

 

お参りの作法

お参りの際は、まず一礼します。

鈴があれば鳴らします。

その後お賽銭をあげます。

お賽銭は静かに入れます。

投げるのはNGです。

 

神様に自分が来たことを知らせる作業だと思ってください。

二礼します。頭を2度下げることです。

二拍手をします。柏手を2回打ちます。

ここで、お参りをします。

お願い事を神様に打ち明けたり、お礼を申し上げたりします。

最後に一礼して終わります。

 

お賽銭の意味と金額

お賽銭は元々お供え物。

その昔は豊作を感謝してお米などを供えました。

 

お米はお金は変わっていったのです。

神様から頂いた幸福に感謝にすればいいのです。

「たくさんお賽銭をあげたら願いをかなえてもらえる」は間違いです。

お賽銭の金額には良いものと良くないものがあります。


5円(5円玉1枚)・・・ご縁がありますように(良い)

10円(5円玉2枚)・・・重ね重ねご縁がありますように(良い)

10円(10円玉1枚)・・・遠縁になる(悪い)

50円(50円玉1枚)・・・五重に縁がありますように(良い)

100円(100円玉1枚)・・・100の縁がありますように(良い)

500円(500円玉1枚)・・・特に効果がない(悪い)


1000円(千円札1枚)・・・千の縁がありますように(良い)

10000円(一万円札1枚)・・・円満(良い)


色々な組み合わせで、語呂合わせがあるのですが、基本的には神様に感謝する気持ちがあればいいのです。

 

裏参り

神社には、表の賽銭箱と「裏の賽銭箱」があります。

裏の賽銭箱

裏側に参ることを「裏参り(裏詣)」と言います。

裏詣は神社によって意味が異なります。

 

ある神社では、より神様に近い位置でお参りをすることができるので良いと言う話です。

 

福岡の十日恵比寿神社については、また違います。

十日恵比寿神社は、商売の神様とされていて、1月10日は商売繁盛を願って多くの人が詣でます。

裏詣での場合、恵比寿様は「蛭子神」=「水子神」の意味でとらえます。

 

奇形でお生まれになった神様で、耳が不自由な神様と言われています。

拝殿の正面で柏手を打ってお参りしても耳が不自由なので、届きにくい。

本殿の裏に回って大声で願い事を言うと届きやすい、と言ういわれです。

 

大声でお願いできるくらいならば、神様も聞き入れてくれるかもしれませんね。

 

神主と言う人は存在しない

神社ではこの人を神主(かんぬし)と言います。

神主と言う職業はない

ところが、神道(しんとう)には「神主」と言う役職はありません。

 

一般的に神主と呼ばれている人は、神職(しんしょく)と呼ばれています。

神職のトップを宮司(ぐうじ)と呼びます。

 

会社で言えば宮司は「社長」で、神職は「社員」みたいなものです。

神職は全国で不足しているので、宮司は複数の神社の宮司を兼ねています。

複数の会社の社長・・・みたいな感じです。

 

宮司は全国に1万人ほどおられると言われています。

神社は全国に8万社。

1万社は宮司が常駐していますが、7万社は不在です。

ほとんどの神職は宮司で、1人で複数の神社の宮司を兼ねていることがほとんどです。

 

普通の会社に置き換えたら、意外にブラック体質ですね。